昇級審査&昇段審査

小学生以来の柔道の試合。今週一週間柔道の練習が休みで、体のなまりを少々不安に感じていた。そして試合会場のみんな強そう。

柔道経験は小学校6年間だけなので1級から受けなければならない。初段の審査はそのあと。1級はさっさと3連勝して、昇段審査はうまくいけば5連勝できるだろうという謎の自信を持っていた。これが後に思わぬ悲劇を起こすことになる。

・僕のスペック
165cm55kg、体型もやし、弱そう。

【昇級審査(1級)1戦目】
推定185cm体重90kg、体型ガチムチ、イカ格(イカにも格闘技マニア)、古賀塾(古賀稔彦の経営する道場)、20歳前後というハイスペックで、かなり強そうな人が初戦で一気に萎えた。

開始後の組み手争いだが、さすが古賀塾、しっかり出来る。そしてかなり力が強い。この時点で本気でいかないと勝てないと悟った。とにかく体格と力の強さでは圧倒されていたので、引き手or釣り手を掴んだら即行で技に入る作戦をとる。開始約1分後、一本背負い→小内巻き込みで有効。そして約1分30秒後、右の背負い投げで技あり。正直一本だと思ったので開始戦に戻ったら、「まだ待てって言ってないよ」と言われ技ありだと分かる。開始約2分30秒後、背負いで崩れたところを関節技・腕挫十字固を狙われる。かなり危なかったがなんとか耐えて待てがかかる。その後も相手を背負いで攻め続けて試合終了。まずは1勝。

この時点でかなり体力は消耗されていた。あんなガタイのよい人間に腕挫十字固を決められたら確実に右腕をもっていかれたと思う。

【2戦目】
連戦。次の相手は推定165cm80kg、体型ちびデブ。また体重重そうな奴かよ…。

組み手争いと技を受けた結果、絶対投げられることはないと推測。1分以内に終わらせる決意をする。試合開始後、相手は背負いの受けに慣れているようで、体重で押しつぶされることが多かった。しかしなんとか一本背負いと体落としで有効をとり、疲労困憊したのでその後は防戦一方で試合終了。

2連勝で1級合格確定。
この時点で立つのもやっと。握力がなくなる。だが、2戦分休憩に入ることができた。

【番外:僕が1戦目で戦った奴vs僕が3戦目で戦った奴】
疲れて朦朧としていたのであまり試合を見ていなかったが、1戦目の奴が3戦目の奴に関節技・腕挫十字固を決める。3戦目の奴は「痛い!」と叫び試合終了。その後腕を抑えながら号泣。ガチムチ筋肉マンの腕ひしぎは絶対めちゃくちゃ痛いはず、かわいそうwwwwwwwwww

【3戦目】
推定160cm50kg、今までの戦績1敗1引き分け、見た中では一番弱い。しかも腕を負傷して泣いている。体力があれば20秒以内に一本勝ちできる相手だろう。

1級合格確定なので適当にやろうと決意。しかし相手は腕ひしぎを決められて頭に血がのぼったのか、すごい形相で僕に襲いかかる。これは面倒くさそうなので、早く一本を決めようとしたが、体が動かない。内股や払い腰や背負いに入るも全く、完全にキレがない。仕方ないので引き分け狙いに作戦を変更。開始後未明、適当に払い巻き込みを仕掛けて腹ばいになるが、ここで完全に油断した。首ががら空きで片十字絞めをほぼ完全に決められた。かなり苦しかったので12秒頃に参ったをしようとしたが、気合で我慢。約15秒後に待てがかかり、救われるが、もう体力はほぼ0。以後は頭を下げてほぼ立ってるだけで時間を稼ぎ試合終了。

【昇段審査】
・試合前
係員「1級受かったら昇段審査受ける人いる?」
僕「ハイ!!!」

・試合後
係員「1級おめでとう。次の昇段審査のためにこの紙に必要事項をきn」
僕「昇段審査やっぱ取り消しで」
理由:疲れて立てない。

【戦績まとめ】
1戦目→技あり(背負い投げ)、有効(小内巻き込み)で優勢勝ち
2戦目→有効2つ(一本背負い、体落とし)で優勢勝ち
3戦目→引き分け
昇段審査→放棄(プッ)

【総括】
A級戦犯:スタミナ
内容に全く満足していない。3試合すべて一本勝ちで勝利してその後の昇段審査も5連勝すると意気込んでいただけに、試合前の自分の実力の過大評価を身をもって痛感した。但し今日の相手は全員オール一本で勝てる相手だったと思う。ただ現時点ではスタミナと筋力が圧倒的に足りていない。また技も自分の予想をはるかに下回るクオリティだったので絶望を感じた。

普段の練習で手抜きをしていることが試合で如実に出たので、これからは真剣に取り組みスタミナ・筋肉・根性をつけていこうと思う。