寝技覚書

ブラジリアン柔術を始めて1か月半が経った。スパイダーガード、デラヒーバガード、リバースデラヒーバ、ハーフガード、ラペラガード、クロスガード、シッティングガード、Xガード、ワンレッグXガード、ベリンボロ、各種ガードに対するパスやベースや防御、亀に対する攻撃、抑込技、関節技、絞技、各種技の連携・移行など様々なテクニックを色帯の先輩の助力を得ながらインプットし、加えて自らの課題として巴十字(相四つ・ケンカ四つ)を独自に練習してきた。今まで習ったテクニックを簡単に組み合わせることができる程度に知識をインプットしてきたのだが、スパーリングで使えるどころかそれらを打ち込みで復元することすら儘ならないのが現状であるので、あとはそれらをひたすら反復して実戦的なレベルまで消化したい。同時に、無数のテクニックを覚えるにしてもそれら全てを使いこなすことは不可能であるため、実戦で有効なテクニックを見極めて選んでいく必要性も感じる。

柔術本はJean Jacques Machadoの『チャンピオンシップテクニック』の1冊しか持っておらずじっくり読み込みたいのだが、白帯の俺にはややレベルが高い。今は先生や他の人から教えてもらったことを覚えることに専念する。

最近の一番の悩みは、「スパーリングで自ら引き込んで下の姿勢になっても速攻でパスガードされること」である。レッグドラッグのようなシンプルなパスガードですらうまく防御できないので、目下ここをうまくクリアしたい。

柔道の寝技に関しては、小室宏二氏の『柔道固技教本』やyoutubeで独学している。投げ技としても引き込みとしても使える巴投げは、90kg級の加藤博剛選手の試合を参考にしている。柔道の乱取りでは寝際(=寝技への移行)を練習したいと思い、相手の背負い投げに対して絞技を繰り出したり、引き込みとしての巴十字や巴投げを意識して練習するようにしている。

書店で柔道本を立ち読みしていると実戦的な解説書はかなり少ないように思われるが、小室氏の『柔道固技教本』は実戦的でレパートリーも豊富なのでかなりの良書である。コラムも面白い。寝技師として有名な柏崎氏の本も最近出たらしいので時間があるときに立ち読みしてみたい。

追記
書店で大賀幹夫氏の『寝技の学校 関節技編』を立ち読みした。技が豊富で読みやすかったので是非とも入手したいのだが3000円近くと高いので保留。

俺は小室宏二氏の言う「寝際」を大切にしたいと思っている。「寝際」とは立ち技から寝技への移行段階であり、寝技で膠着する前の状態を指す。ということでブラジリアン柔術においても"寝技のための立ち技"を意識する必要がある。

俺の寝技への移行パターンとしては
1.柔術立ちの姿勢から相手の両袖を持って引き込むor座ってシッティングガード
2.組手争いをして立ち技勝負を匂わせる→相手が引き込むor座る
3.立ち技から引き込み腕十字or巴十字
とこの3つに大別される。

テイクダウンのレパートリーとしては柔道技は勿論のこと、柔道で禁止となった小内刈→朽木倒し、タックルなどレスリング系の技も取り入れていきたいと考えている。引き込みのレパートリーとしては、巴投げ、(内股→)隅返し、帯取り返しなど。「寝際」勝負に持ち込むなら上記の2と3を強化する必要があり、特に3はかなり実戦で使えるので、引き込みから自分の形に持っていく練習を意識していきたい。