ブラジリアン柔術&柔道覚書

最近始めたブラジリアン柔術三角締めや腕十字やキムラロックなどの基本技から、デラヒーバガード、スパイダーガード、各種ガードのスイープ等々まで、打ち込みや自由練習を通して基礎知識を頭に叩き込み、体に染み込ませている。

柔道出身ということで、ありがたいことに入会前の体験練習の頃からスパーリングにも参加させてもらっている。やはり全ての面で全然ダメなのだが、特にパスガードに難点を感じる。パスガードのレパートリーが我流の2つしかないから無理もないのだが。密着しても距離をとっても足と手を巧く使われてスイープをとられる。紫帯の人や黒帯の先生とスパーリングをすると簡単に返されて完膚なきまでにボコられる。特に黒帯の先生とのスパーリングでは動作自体ゆっくりしているのにあらゆるところから手と足が出てきて、どこからでも腕を極められているか絞められている。紫帯の先達に「力が一方向にかかっていて崩しやすい」との指摘を頂いた。どの競技においても初心者は力んでしまうものだが、まさに今の俺はその状態にある。

先日、単独練習=マット運動を付きっ切りでご指導頂いた。マット運動のような単独練習は柔術的な動きのエッセンスが含まれているらしく、先生は本場ブラジルでの修行時代に道場の端から端まで何十分もやらされていたらしい。元総合格闘家宇野薫選手は道場で30分エビをしていたとのこと。やや退屈だが練習前の必修と課すことにする。

初心者期の今は柔術道場に通い詰めて「2か月間で青帯に追いつく」という生意気な目標を密かに腹の中に持っている。スパーリングで色帯の先輩方に稽古をつけてもらい技術を盗めるだけ盗んでやろうと思っている。日々精進である。

先生曰くブラジルのブラジリアン柔術のレベルは日本より全然上とのこと。外国人は腕力でなんとかする(=雑)イメージがあるのでこれは意外であった。また一流ブラジル人柔術家はアメリカに移住することが多いためアメリカのレベルも相当高いらしい。wikipedeiaでアブダビコンバットの入賞者を見たら確かにブラジル人が圧倒的に多かった。

翻って柔道。柔道の乱取りでは、研究中の払い腰と大外刈りの他にも、巴投げや隅返しや帯取り返しなどの捨て身技をしれっと練習している。技自体でのポイントがとれなくても寝技への引き込み→関節技or絞めを想定しているからだ。内股→隅返しの連携は成功率がそこそこ高い。これからは「帯をとる組手→大腰→帯取返し(横に投げるパターン)」の可能性を探りたい。また最近は寝技の練習にも少しずつ参加するようになり、送襟絞と腕十字と三角締を積極的に採用。これからはデラヒーバや足を持ったスイープなどの柔術的技術をひっそりと使ってみたい。