行動指針の重要性

定期試験期間中になると勉強に集中できず自分自身を振り返る傾向がある。

僕はこの試験期間中にこれから何か行動するときの基本原則というか指針をおおまかに決めた。そういった類の思索に関しては安っぽい自己啓発くさいものを感じ避けていたのだが、そんな自縄自縛からは解放されなければならないと思っている。

行動指針は何項目もあるのだが、それを公表するのは恥ずかしさが伴うので一つだけ挙げると、「混沌の中で行動してみる」ということだ。
僕が混沌という概念を意識するようになったのは将棋棋士羽生善治名人によるところが大きい。

今まではきれいにまとまるように、きっぱりと行動をしてきた(つもりだ)が、もう少し様々な領域に足を踏み入れ、(各)領域内で苦悶する必要があることを昨年末あたりから考えていた。混沌の中で苦悶する過程で一筋の光を見つければよいのだ。爽やかに物事を処理して自己実現、なんていうのはもうあきらめた。僕が考えていることは恐らくハイデガーの「投企」という概念にも少し似ていると思う(専門家には批判されそうだが)。クールにスマートに物事を処理するということは現実世界で生きる人間である限りありえないような気がする。羽生名人だってイチロー選手だって汗のにおいを感じさせないものの、混沌の中における泥臭さというのは持ち合わせているはずだ。

むやみやたらに行動するのとは違う。確かに「見る前に跳べ」的な発想は今の僕にとっては非常に重要である。しかしそこまでの行動力と体力と自信を持ち合わせていないため、それより一段階ソフトな「混沌の中で行動してみる」ということを行動指針の一つとしたいと考えている。


とりあえず今行動すべきことは、目の前にある現代日本経済史のノートを読み返すことである。さっそく心が折れそうだ。