やねうら王が将棋倶楽部24に現れる

先日、電王戦第2局で対局する「やねうら王」が将棋倶楽部24に参戦した。開発者のキャラが濃いことで話題を呼んだり、電王トーナメント4位という実績もあり広く注目されている。
将棋を本格的に始めたのが昨年の5月なので、ponanzaが24に来た時コンピュータ将棋をリアルタイムで見れなかったので、やねうらおさんがブログで24参戦宣言をして以来ずっと楽しみにしていた。僕は1局目、つまりレート2800?の時からほぼ全局見ている。対局室とニコ生某最強生主の2窓で見ているのだが、どちらも盛り上がっていて楽しめる。特にニコ生某一般放送では開発者が降臨するなど祭りの状態に近くパソコンから目が離せない。

brown_rat先生が3勝

大熱戦の棋譜。確かラット先生の2勝目。ソフトは向飛車棒銀に弱いらしく、この対局も成功している。やねうら王は角交換四間飛車に対して自分から角を交換をしにいく珍しい作戦をとる。

2500人ログインの中750人の観戦者。

こちらはラット先生の3勝目の投了図。戦型は角道オープン四間からの向飛車。終盤は20手以上の詰みだった。観戦者は驚愕の800人弱。

入玉に敗れる

先手はニコ生有名リスナー&生主。
入玉にもっていくこともできたが、やねうら王は脱走をせず自陣に居残りそのまま詰み。それどころか、銀や香車上がりでセルフ出口封鎖をしていたことが印象に残った。また相手陣にと金を大量に製造したこととやねうら玉が自陣に居残ったことの関係性が全く分からなかった。やねさん曰く入玉対策は0だったらしいので少し対策を練るとのこと。


横歩取り△44歩

棋譜。16手目は本来△33角が空中戦法と呼ばれる現在主流の定跡なのだが、やねうら王は△44歩を選択。僕程度の棋力ではメリットデメリットが理解できないが、疑問の声が多い。先手の人は局後、「腕力で負けた」と語っていた。


itumon先生と遠山先生がこの手についてtwitterで言及。特にitumon先生は具体的な手順を示してくれている。

激指に検討をかけると疑問手を示し以後数手は先手有利に振れる。ただ先手の最善手▲26飛以降は互角になるので、コンピュータ将棋的にはない手ではないようだ。