日経新聞2カ月分を読破した件

今年4月から日経新聞を購読して毎日読んでいたわけだが、夏休みに入り娯楽に浸かっていたため新聞も溜める一方であった。全く読まなかったわけではないがほとんど放置していた。そんなわけで7月30日あたりから2カ月+αの読んでいない分を5日間ほどで全て読み返したのである。新聞を普通に読んでいた7月中旬まではマーケット欄と政治経済欄を主に読んでいたが、今回のこの一斉読み返しでは、経済教室などのコラムやその他の欄を読むようにした。以下はこの読み返しを終えて思ったことを簡単に書く。日経新聞ステマでも回し者でもないことを最初に断っておきたい。

日経新聞はその他の新聞を比較して内容が高度で容易には理解できない新聞である。各欄を細かく読みこんでいくと専門的で読むのに骨が折れる。しかし専門用語が多く簡単に理解ができないなりにも読み進めていくことで、世の中のトレンドや各業界における注目点がザッと分かるし、専門用語がどのように使われているか、どのような述語とセットに用いられているか(所謂コロケーション)ということも勉強になる。また様々な事象を関連づけることで政治や経済や社会などのシステムが鳥瞰できる。以上のように、情報の収集・整理の他に得られるものが大きい。

今回は2カ月分の新聞を5日間で全て読んだわけだが、ここまで連続して読んでいくと大体同じようなテーマにあたることが多いので各分野に関してなかなか詳しくなったように実感している。具体例を挙げるとここ最近では、消費税増税に付随する法人税減税とその調整、TPP交渉における農業分野と減反政策などの対策、来年から始まるNISA、米国の量的金融緩和の縮小と市場の動き、などが話題に挙がっており、また連続的に紙面に掲載されている。これらの情報を収集することに付随して世界経済や金融のおおまかなシステムも少しずつ見えてきた。

以上述べてきた点において、インターネットやテレビで極力簡素化された情報を読むよりだいぶ収穫(特に副産物)の大きい情報収集だったと言えるし、これからも苦闘し汗水を垂らしながら読みこなしていきたい。