「ファッション・ライフのはじめ方」

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

3月22日読了。2013年29冊目。
読後作者について調べてみたらかの有名なファッション本「ザ・ストリートスタイル」の作者で興奮した。「ザ・ストリートスタイル」は3年前から買おうか悩んでいたが、この本が面白かったので購入の意思を固めた。

ファッションに関して本当に初歩的なことから初級レベルだと感じた。ファッションに関する知識というよりもむしろ心構えや考察を中心に論じていて、ファッション=内面の外化みたいな発想が基底にあり、これは以前読んだ鷲田氏の「てつがくを着てまちを歩こう」との共通項である。ファッションへの目覚めは自意識=自我の目覚めと連動しているのだ。これが大体中学生、特に中2の時らしい。ちなみに僕がファッションに興味を持ち始めたのも、原宿デビューしたのも中2。

僕はよく雑誌等で喧伝されている「モテる服!」みたいなフレーズが大嫌い(英語で言うとhateレベル)で、そんな規格化・矮小化された発想に留まらないぞとセルフ脳内ツッコミを入れるほどである。とりあえず“オシャレ”かどうかはおいておき僕は内面の外化として服を着ていきたい。

ファッション史に少し触れていてそこが一番興味深かったが物足りなかった。あとは第二次性徴において女子の方が男子より体の変化が大きく「変わること」を受け入れねばならないため、女子の方がファッションにおける「変わる」(要は流行や季節感)に対してもうまく適応している、という議論も印象に残った。

この本を読んだ感想をまとめると、好きな服を買える金が欲しい。ていうか単純に金が欲しい。