「ポケットに名言を」

ポケットに名言を (角川文庫)

ポケットに名言を (角川文庫)

3月1日読了。2013年21冊目。
気分転換に下北沢へ出かけてカフェで一気に読んだ本。

期待していたほどには…という感じだが、それは寺山修司がその文脈で名言と思ったから僕が必ずしも良いとは思えないのは当たり前で、むしろ少数ながらも良いと思える名言を発掘できたのだからそれだけでこの本を読んだ価値はあった。

外国人の名言のほうが多かったけど、僕自身の翻訳にたいする信頼感が薄いのであまり赤ペンでチェックする気にはならなかった。たぶんそれらを原文で読んだら感動も倍増するのだろう。その意味で外国語の勉強は有用なのかもしれない。

これ鋭い。

敗北は受容的なものである。しかし勝利は理念であり統一的法則でなければならなぬ。日本文化はこのような勝利の理念的責務に耐え得たかどうか疑わしい。(三島由紀夫)