じうどう7(対パワー&必殺技)

僕より体格が大きく、力があり、或る程度の実力を保持している人と乱取りを行うと全然勝てない。しかし「柔道が強い≠柔道が上手い」という発想が僕の中にはある。乱取りをやっていると明らかに力負けしている相手と、力を使わずにタイミングだけで投げられる相手が大体区別できるが、前者が「柔道が強い」、後者が「柔道が上手い」に分けられることができると思う(大雑把であるが便宜上二分法を用いる)。相手の柔道歴が浅く、力が強いor/and体が大きいだけなら、背負い投げを使えば負けることはないが、或る程度柔道の経験を積まれたら恐らく苦戦を強いられるだろう。

上手い柔道をする人は少数であり、力比べのような柔道をする人が多数だとすると、相手が弐段で体重100キロだろうと、頭と体の使い方次第で勝利する可能性は十分考えられる。まず僕が乱取りを行ってきた中で力の強い且つ段位所持者に投げられるパターンは次の場合に分けられる。
1)奥襟をとられる
2)大内刈りや体落としの入ったあと足を刈られる

1)に関してだが、奥襟をとられる→動きを封じられる→相手と密着する→投げられるがデフォなので、第一段階の「奥襟をとられる」を否定すれば、投げられる可能性は減る。組み手争いを慎重に行うor奥襟をとられたら防御姿勢やかけ逃げに回ることで解決ができそう。また相手が右組の場合に限っては自分の顎と肩で相手の右手を殺すことも考えられる。
2)に関しては、要は不用意に技を仕掛けなければいいということだ。特に大内刈りは体勢的に不安定なのでタイミング許容度を狭めればよい。

これで投げられることは或る程度回避できるが問題は僕が投げる方である。勿論僕は引き分けを狙うために柔道をやっているわけではなく、「柔よく剛を制す」を遂行して最高の快楽を得るということが第一義なので、僕が投げなければ意味がない。今まで大きい相手には、背負い投げと小内巻き込みでしか勝ったことがないので技のバリエーションと技量が自ずと問題になる。これは次項とも少し接する懸案である。

僕の一本勝ちをとりにいく技は、4種類の背負い投げ(普通の背負い・一本背負い・左一本背負い・片襟背負い)、小内巻き込み、体落とし、内股、朽木倒しだが、もう少し技にバリエーションを持たせたいので独自の必殺技みたいなものを就寝時布団に入った時よく考えてきた。以下挙げるものがそれだが、実験をしたり磨いたりして実践で確実に投げれるようになりたい。

1)体落とし→捨て身の足払い
これは何度か実験して成功率が8割程度、初段の人も弐段の人もこれで投げれた。有用な連係プレーなので積極的に使っていきたい。

2)内股→隅返し
これも実験済みで成功率は6割程度。但し相手の体格が同程度以下である場合にしか投げれなかった。パワーをつければ成功率がグンと上がると思われる。俊敏性には自信がある。隅返しは日本ではマイナーなのでロシア柔道とサンボの研究に勤しむ。

隅返し参考動画。28秒あたりで内股→隅返しの連携プレーが見られるが僕の構想も大体こんな感じ。

3)変形袖釣り込み腰
深く入って相手の足を持ちつつ相手の胴体を腰に乗せて一回転する変形型の袖釣り。乱取りでは危ないので試したことはないが今度の昇段審査でこれで一本を狙いに行く。

まだどれも試作なので実験を重ねて改良していき、ゆくゆくは技のデパートを目指していきたい。