「外資系の流儀」

外資系の流儀 (新潮新書)

外資系の流儀 (新潮新書)

10月11日読了。2012年79冊目。
著者は東大教養学部卒→NHKコロンビア大学MBA取得→BCG(ボストンコンサルティンググループ)→外資系テレビ局という経歴。

結局、英語・コミュ力・体力は必要なんだなと感じた。と同時に僕はこのどれも全部がクソなので全米が泣いた

日本企業とは文化や採用方法や作法等様々な点で異なっているためそれなりに苦労は伴う。まず文化については一見上司と部下が対等に討論を交わしているイメージがあるが、実際は厳格な上下関係が守られていて、原則的に上司の命じることは絶対である。採用については、専門の人事部ではなく、上司が採用することになっているので、一緒に働きたいと思わせることが何より重要である。作法については、この表現では分かりにくいが、要はどう働かくかのことである。人の入れ替わりの激しい外資系に長くいる古参組と戦略的に親睦を深めたり、朝早く出社したり、無駄に外来語を使用してみたり、能力以外の細かいところに配慮して会社の文化に馴染むことが肝要である。

やはり人間たるもの、向き不向きというものがある。外資系も例外ではない。困難に屈しない“心”、様々な場面で必要なスキルを活用する“技”、長時間仕事に奉仕できる“体”という心技体が兼ね備わっていないと外資系でうまくやっていくのは難しい。