夢見ヶ崎動物公園

1.決意
5時10分という定刻の早朝ドライブで地元を周回して帰宅した後、「堕落論」の読書記録をつけた。自分にとって名文が多くて引用に時間がかかった。終日自家用車が使用でき、人の少ない平日の日中ということ、さらに近所でできることという制約付きで出かける先を決めようとしたとき、川崎市内にある夢見ヶ崎動物公園が挙がった。入場料・駐車代ともに無料という神設定の上に、カメラ持参で或る程度楽しめるだろうと、即決定。

2.決戦
結局一睡もせず8時50分頃に出発。自宅から3キロ程度までは40キロペースで走行できたが、武蔵新庄あたりから川崎駅に向かう一本の狭い道で渋滞が起こる。常時10キロペース。武蔵小杉まで行けば渋滞は解消されるだろうと楽観視するも、全く状況は変わらず。さらにここで尿意という生理現象における最強最大の脅威に呻吟することになる。助手席における尿意との戦いは姿勢の七変化で耐えうるものであるが、ここまでの尿意を運転席で感じたことはなく、その傾向と対策に疎い僕には焦燥感ばかりが募っていった。

武蔵小杉を少し行ったところに、カーナビの画面が右折して大通りへ出るように指示している。凡そ大通りなら、広い駐車スペースを備えたコンビニエンスストアを見つけられるだろう。この一筋の光が僕の尿意に対する抵抗を後押しし、尿意抵抗の第一線で活躍する僕のセクスも士気を高めた。

3.決着
しかし大通りが交差する通りは動きがきわめて遅い。信号が青になっても数メートル進むだけで無常にもすぐ赤に変わってしまう。尿意との終盤戦。そこには精神論以外は何もかも机上の空論であった。とめどなく流れ出る汗、内側から湧きおこる不安。精神・肉体の二層構造における戦いは非常に長かった。しかしその膠着戦は右折することで終幕した。右折して数百メートル。その時僕は眩しさに目がくらんだ。目を凝らすとそこには後光を放っている広大な駐車スペースを備えるコンビニエンスストアが。

4.動物園
用を足し世界に安寧秩序を取り戻した僕は、トイレを貸してもらったスリーエフに返礼としてうま塩からあげ棒を購入した。尿意を撲殺した僕はもう無敵である。大通りに出て渋滞も解消した。時速70キロで動物園に突き進む。

駐車場が分かりにくかったが、なんとか到着。さすが無料のことだけあってか道も園内も少し薄汚いwwwそもそも道がアスファルトでなく土なのでぬかるむ。寒いということで久しぶりに履いたドクターマーチンの靴底が若干死んだ。

福島県福井県鯖江出身のレッサーパンダ。「メガネフレームの9割は鯖江でできてます」的な紹介文あったけどここでは関係なくね?

チリ―フラミンゴ。

オオタカ

シマウマ。

ブラウンキツネザル

リスザル。動きが敏捷で撮影に骨が折れた。

ミーアキャット。


雨が降りそうで肌寒い天候の上、平日昼間ということもあり、僕以外の客が5人くらいしかいなかったので快適だった。帰りは道路も空いていたので時速150キロで帰宅し即睡眠を貪った。