「写真集 三島由紀夫 ’25~’70 」

写真集 三島由紀夫 '25~'70 (新潮文庫)

写真集 三島由紀夫 '25~'70 (新潮文庫)

9月6日読了。夏休み22冊目。
読む、というより見るだけだったが一日一冊の記録はなんとか死守した。

最近やけに三島由紀夫に魅力を感じるので購入してみた。
官僚時代はあまり冴えていなく、30歳を過ぎたあたりから男前になった印象をもった。「若きサムライのために」で、青年時代は文弱の徒(文学病のひ弱なニヒリストという意味、多分)であることを告白していたが、剣道や空手などの武道と筋力トレーニングを始めたあたりの三島由紀夫は男くささみたいなものが増していて、僕のお気に入りである。晩年の三島由紀夫は憧れる。

一高時代の写真もあり、一高の生徒も15人ほど写っていたが、大学のクラスの奴に僕が一高の生徒っぽいと言われたことを思い出した。戦前の学生は明晰且つ質実剛健そうでカッコいいイメージをもっていたので悪い気はしない。

「セバスチャンの殉教」を演じる三島由紀夫の写真を撮影したのは、今なお御存命であり我ら若い世代のあいだで少しネタ要員となっている篠山紀信であった。篠山紀信って凄かったんや。