2016年5月25日覚書

最近は自尊心が潰えるほどの散々な生活を送っているがその原因は全て自分にあり、塵芥にすら及ばなかった大学4年間のツケの清算を今一気に行っていると考えると全て合点がいく。イチローは屈辱によって自分が支えられてきたと言うが、振り返ると俺の人生における原動力も反骨心や(自分に対する)怒りや自己嫌悪であった。こうした殺気立った感情をハングリー精神に変えることが若さで、諦観の境地に至り虚無感に変えることが老いだとすれば、20代中葉に差し掛かる今の俺は一体どちらに在るのか。

大学定期試験勉強による引篭隠居生活と自転車の鍵紛失による移動の制限により、食事が思うようにとれずに体重の減少が止まらずついに65〜66kgまでに落ち込んだ。近々出場する柔道の大会に68kgで登録しているので70kg近くまで戻さなければならない。デブエットと逆リバウンド防止に心血を注ぎたい。

最近出場した柔道の大会(昇段審査ではない)に出場し表彰された。相手が全員同じくらいの体重であったので非常にやりやすくオール一本勝ちできた。体格が同じくらいなので得意の背負い投げや小内巻き込み以外の技も積極的に出すことが出来て、払い腰や内股などの所謂大技でも決めることができた。隠れ得意技である大外刈りが決まらなかったのは反省点。俺の先生も他チームの先生から賛辞を頂いたみたいで上機嫌だった。大学5年生になってから柔道の試合ばかり出ているが、やはり実戦を通じて得るものは大きいのでこれからも暇があれば出場していきたい。

留年してから登下校時や外出の際のBGMはほぼ長渕剛である(残りはOASIS)。長渕剛OASISだけであらゆる生活の場面や感情に最適な曲をカバーできる。最近好きなのは「STAY DREAM」「泣いてチンピラ」「Captain of the Ship」「しょっぱい三日月の夜」。この4曲を強引に要約すると「腐った街に生きる頬と体の痩せこけた負け犬が、果てしない迷路の中を、散って狂って捨て身で、自分で舵をとりながら前に進んでいく」という具合になる(「泣いてチンピラ」が少し強い)。「Captain of the Ship」は非常にクセの強く、長渕にしか歌えない曲である。俺みたいな半端者がカラオケで衆目の中「Captain of the Ship」を歌えばその日から精神錯乱者として扱われることは想像に容易い。

平成が始まって1万日である。平成元年から1日10分何らかの習慣を続けてきた人は累計10万分=1670時間に達しているのであり、それなりの成果に結びついているに違いない。凡事の積み重ねは翻って非凡な成果へと繋がるだろう。「努力は報われる」という言説は、努力したらそれ相応の成果として返ってくるという意味で正しい。

(5月26日追記)
昨日本日と行われた将棋名人戦第4局では挑戦者の佐藤天彦八段が羽生名人を下し、3勝1敗と名人奪取に王手をかけた。8筋に厚みを築きじりじりと羽生玉の玉頭にプレッシャーをかけリードを拡大した差し回しは、派手さこそないものの隙のない強さを感じた。佐藤八段得意の横歩取りを4局中3局も迎え撃つ羽生名人の勝負の美学も格好良い。佐藤八段の名人奪取はかなり現実的なものになってきたが、羽生さんがA級に落ちるとA級は更に混戦模様を呈することになる。以上が将棋倶楽部24でレート1000台をうろつく中級者の戯言。