「銀河鉄道の夜」

銀河鉄道の夜 (280円文庫)

銀河鉄道の夜 (280円文庫)

9月18日読了。夏休み35冊目。
正直微妙だった。

宮沢賢治の死期に近い作品ということで、銀河を走る汽車から見える景色が「あの世」へ向かう景色と重ねられている(らしい)。天上に着くまで途中で、生き物を殺生する鳥捕りや他の生物のために命をささげることを誓うことで燃える蠍などが、順々に登場するが、それは天上まで繋がる一本の旅路における各階層の象徴ということになる(あの世は「愛の階層世界」らしい→参考:http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/gingatetsudou.html)宮沢賢治自身、熱心な日蓮教の信者だったので、その仏教観は影響しているのだろうと思われる。

家に置いてある280円文庫も「堕落論」の一冊だけとなった。ここまで高校生以下向けのものばかりで少し退屈なものが多かったので解放感を覚える自分がいる。