「社会思想史を学ぶ」
- 作者: 山脇直司
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 新書
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8月1日読了。
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近代啓蒙思想は進歩史観をとったが、それは人権保障の制度化という正の産物、戦争・帝国主義政策・環境破壊という負の産物を生みだした。
市民社会論として、コスモポリタニズム・ナショナリズム・インターナショナリズムという3つに分類できる。カントは国際法を超えた世界市民法の必要を唱えた。しかし人間の利己心をも視野に入れたカントのコスモポリタニズムの思想は現実的であった。またフィヒテはナポレオンの進撃に抵抗した形で学力の増進によるドイツ人のナショナリズムを高揚させようと試みた。これに端を発し帝国主義vs抵抗のナショナリズムという図式が世界史の中で展開する。そしてマルクスの「万国の労働者の団結せよ」とい主張でインターナショナリズムが隆盛する。これは後にフランスやソ連で勃興したインターナショナルにもつながる。
(途中)
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最後の方の解釈学あたりからよく分からなくなった。